シク教のお寺【グルドワーラ】

このページではシク教のお寺（寺院）について説明しています。

世界の様々な宗教を見てみますと、独自の礼拝する施設があります。

日本において神道の場合は「神社」と呼ばれ、仏教の場合は「お寺または寺院」と呼びます。

このようにシク教では礼拝する施設のことを『グルドワーラ』といいます。英語では“Gurudwara”と書かれます。グルドワーラ以外には”Sikh Temple”とも書かれ、日本語では「シク教寺院」という意味になります。

世界中どのシク教寺院も訪れる人全員に対して、寛容な気持ちで歓迎しています。

「グルドワーラ」へ入る時のルール

ここに書かれているルールさえ守れば、国や地域、人種・民族・宗教一切関係無く、どなたでも入ることが出来ます。

「グルドワーラ」の特徴

シク教のお寺の見た目は下の写真の通りです。国や地域によって、大きいグルドワーラもあれば小さいグルドワーラもあります。外観のデザインも色々な種類があります。

シク教寺院のトレードマーク

グルドワーラには共通したトレードマークがあり、それを見るとすぐに「これはシク教のお寺だな」と分かるものがあります。

お寺の中はどうなっている？

グルドワーラの中には、様々な部屋があります。

訪れる順番は特に決まりは無いですが、基本的には本堂へ行き、聖典の前でひざをついてお辞儀をします。その後はお祈りを聞く、ランガルで食事を食べる等あとは自由です。

ただし、静かに移動しなければなりません。また、お祈り中は私語は控えます。

こちらは祭壇の写真です。

お寺の中では何をするの？

グルドワーラは礼拝する場所ですので、シク教の信者たちが集まってお祈りをしたり、讃歌を歌います。

お祈り（グルバーニ・パート）

聖典の後ろに座っているグランティー、日本語でいう「僧侶」の人が中心となって、一日の礼拝を仕切ります。

讃歌（グルバーニ・キールタン）

讃歌のことはパンジャーブ語では「グルバーニ・キールタン」といいます。

「ハルモニウム」と呼ばれる鍵盤楽器と太鼓の「タブラ」と呼ばれるものを使って演奏し、聖典の中にある詩集を歌います。
讃歌を歌う人のことをパンジャービ語で「ラーギ」といいます。

1日のスケジュール

日本のシク教寺院を参考にした1日のスケジュールはこちらです。

日本にあるグルドワーラ

日本国内では3つのグルドワーラ（シク教寺院）があると言われています。

1.シク教寺院 グル・ナーナク・ダルバール　”Guru Nanak Darbar Kobe”（兵庫県神戸市）

ウェブサイト：http://www.gurdwarakobejapan.com/

日本で最古のシク教寺院といわれています。住宅街にありますが、しっかりとした建物で、1階はランガルのスペース、2階は礼拝する場所になっています。

周辺には山陽新幹線の「新神戸駅」、JR神戸線の「灘駅」があります。

2.シク教寺院　境　”Sikh Temple Sakai”（茨城県猿島郡境町）

茨城の境町にあるシク教寺院です。近くに駅が無いので、公共交通機関で行くには不便ですが、近くに圏央道の「境古河IC」があるので、車でのアクセスはそこそこ便利です。

2.グル・ナーナク・ダルバール 東京　”Guru Nanak Darbar Tokyo”（東京都文京区）

ウェブサイト：https://ja.nanakdarbartokyo.com/

こちらは東京都文京区にあるシク教寺院で、ビルの地下1階にあるという外からは目立たないシク教寺院です。東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷駅」から徒歩約5分とアクセスは良いです。

しかし残念ながら、現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響で閉まっています。

これで「グルドワーラ」の解説を終えたいと思います！

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。<m(_ _)m>