ここでは、シク教がどこからどういうお祈りをするのかについて解説しています。
基本的信念
お祈りの内容に入る前に、シク教の基本的信念について紹介します。
シク教では、洗礼の儀式を受けた・受けていない関係無く、シク教徒として必ず守るべき3つの基本的信念があります。
シク教徒はこれら3つの信念を持って、日々の仕事や瞑想、慈善をしています。
朝の祈り
シク教のお祈りの出典元は基本的に2つの経典から来ています。
1つ目は、聖典「グル・グラント・サーヒブ」(シク教のグルと呼ばれる導師達と、イスラム教の聖者、ヒンドゥー教の聖者たちの教えが入った書物)
2つ目は、経典「ダスム・グラント」(シク教の10代グルのみの教えが入った書物)
上記2つの経典の共通している部分ですが、どちらも中身が「詩」の形式で書かれており、韻文になっています。グルムキー文字(ਗੁਰਮੁਖੀ)で全て書かれています。
イスラム教のように、決まった方角に向かってお祈りする等のルールは無く、シク教徒は床に座って、お祈りをします。
シク教徒は毎朝、日が昇る前に、体を清めて(シャワーを浴びて)から以下のお祈りをします。
- ジャプジ・サーヒブ
- ジャーブ・サーヒブ
- スワイヤー
- チョーペイ・サーヒブ
- アナンド・サーヒブ
人によりますが、大体30分から40分で朝の祈りは終わります。
夕方の祈り
- レヘラース・サーヒブ
15~20分で終わります。
寝る前の祈り
- ソヒラー・サーヒブ
3~5分で終わります。
まとめ
- シク教の祈りは聖典「グル・グラント・サーヒブ」と経典「ダスム・グラント」から抜粋されたものを決まった時間に読む 。
- 祈りの中身は詩形式になっており、韻文になっている。