ターバンを見たら思いつくもの
早速ですが、皆さんに質問です。
もしターバンを巻いている人が近くいたら、何を想像しますか?
ターバンを言えば、インド人!!
いやいや、ターバンはイスラム教の人も巻いているよ
かつて日本で活躍した某プロレスラーが思い浮かぶ(笑)
ターバンを巻いている人を見かけたら、「インド人」、「イスラム教」、「元プロレスラー」、「某歌手」等、色々なイメージが湧き上がってきますね。
シク教の男性は基本的にターバンを巻きますが、実はシク教以外でもターバンを巻いている人達がいます。
他の民族との違い
下の図をご確認ください。
民族、宗教、国によってターバンの巻き方が異なるのです。共通している部分はどれも布製です。
シク教の人達が日常的に巻いているものは、図の一番左側のものです。二重に巻いているのが特徴的です。
シク教のターバン
なぜターバンを巻くのか
それでは何故シク教の人々はターバン(ダスタール)を巻いているのでしょうか?
シク教徒がターバンを巻く理由は以下の通りです。
シク教の人はファッションの目的でターバンを巻いている訳では無いですね。
ターバンに使われる素材
ターバン(ダスタール)に使われている素材は主に綿です。
実は綿でも色々な種類がありまして、綿素材で薄いものがターバンに適しています。
綿以外の素材や厚い布になりますと、中々上手く巻けません。
ターバンの種類
パトカ
- これは「パトカ」と呼ばれるものです。
- 4歳から12歳までのシク教の男の子が良く巻いています。
ケースキー
- これは「ケースキー」と呼ばれるもので、一つの長い布を頭に下から上に巻きます。
- 男女共に巻けるスタイルです。
パッグ(ダスタール)
- これは「パッグ」と呼びます。また、「ダスタール」とも呼ばれます。
- 大半のシク教男性はこのスタイルです。
- パッグの中でも様々な巻き方があります。
ドゥマッラー
- これは「ドゥマッラー」と呼ばれ、シク王国が出来る前の主流だった巻き方です。
- シク教の正装でこのターバンが巻かれます
- 伝統的なターバンと言っても過言では無いです。
- ターバンを巻き終えた後に紋章等のアクセサリーを身に付けるスタイルもあります。
ターバンの巻き方
シク教の中にこれだけのターバンの種類があって、それぞれの巻き方が気になる方もいらっしゃると思います。
ターバンの巻き方に関しましては、別のページで解説しています。
ターバンはどこで買えるの?
シク教の人はどこでターバン(ダスタール)を購入しているのかという話ですが…
手に入れる方法は色々あるそうです。
1つ目は、店へ行って直接購入する。
インドやアメリカ、カナダではシク教のコミュニティが多数存在するため、ターバン専門店が実はたくさんあります。
2つ目は、インドに親戚や友人、知り合いから送ってもらう。
これは海外にいるシク教徒がターバンを欲しいとなった場合に、その都度帰国する訳にはいかないので、親戚にお願いして送ってもらうケースがあります。
3つ目は、通販を利用する。
シク教用品といって、シク教のお守りやアクセサリー、ターバン等を取り扱うシク教専門の通販サイトが実は存在します。そこでターバンを購入する人もいます。しかし、通販サイトによって国際発送が可能か不可能かを事前に調べる必要があります。
まとめ
- ターバンは国や民族を越えて色々な人が巻いている
- シク教が巻いているターバンのことを『ダスタール』という
- ターバン巻く理由は、長い髪の毛を保護するため
- シク教の人は色々な方法でターバンを手に入れる事が出来る
- 『ダスタール』には様々な種類の巻き方がある