このページではシク教の食生活について解説していきます。
どういう料理が作られるのか
シク教の大半の人は「パンジャーブ人」なので、「パンジャーブ料理」というものがあります。
パンジャーブ料理にはインド北西部からパキスタン北東部の料理が含まれ、菜食料理と非菜食料理の2つのカテゴリーがあります。
特徴としては、多種多様な料理があり、家庭で作られるパンジャーブ料理とレストランで作られるパンジャーブ料理にははっきりとした違いがあります。
それは、レストランでは、大量のギー油やバターをふんだんに使われ、家庭料理では小麦粉や米、様々な種類の野菜、その他の食材を利用して、スパイスで味付けをしています。
パンジャーブ料理の定番メニュー
シク教にも人気であるパンジャーブ料理の定番メニューがあります。
サルソン・カ・サーグ(からし菜カレー)
こちらのメニューは、からし菜と呼ばれる野菜のカレーに、トウモロコシ粉で作ったチャパティをセットにしたものです。
パンジャーブ料理といったら、これは外せないぐらい人気なメニューです。
シク教徒が食べてはいけないもの
本やインターネット上の他のリソースでシク教の食事について見てみますと、特に決まりごとは無いといった情報がたくさん出てきます。
半分は正しい情報で、もう半分は誤っている情報です。
ここではシク教の人が食べてはいけないものについて解説しています。
信仰上の理由で認められていないもの
シク教では、人によりますが、基本的には菜食主義(ベジタリアン)のスタンスを取っています。
理由は、「ランガル(共同食堂)」という慣習で出される料理が全てベジタリアンだからです。
食べられるものと食べられないものを以下にまとめました。
OK
- 野菜や穀物全般
- 昆布やのりといった海藻はOK
- 乳製品全般
NG
- 肉類、魚類、魚介類、卵類といった、動物系は基本的には食べない
- ゼラチンやラードといった動物性に関連する調味料は使わない
例外
時と場合によって、どうしてもやむを得ない時は動物性食品を食べて良いとされていた事例があります。
それは、かつての戦や森の中などでサバイバルするような状況で、どうしてもベジタリアン料理が作れない時は、自分で動物を狩るなら、例外で食べて良いとされていました。
現在は特に戦い等でサバイバルするような状況にはならないので、基本的にシク教の人はベジタリアン料理を食べています。
まとめ
- パンジャーブ料理は家庭とレストランで使用する材料やメニューがはっきり異なる
- 多くのシク教徒はパンジャーブ料理を食べる
- シク教徒は基本的に菜食主義(ベジタリアン)である